季刊誌『モラロジー道徳教育』に投稿された「道徳教育のあり方」について考える論文集です。

1「脳科学と教育」研究の歩み

 本連載を始めるにあたり、脳科学と教育に関する研究の歩みを振り返ると、経済協力開発機構(OECD)の教育革新センターが一九九九年に、「学習科学と脳科学」という国際研究プロジェクトを開始したのが発端である。


 第一期の一九九九〜二〇〇一年には、脳科学の到達点を集成する作業が行われ、言語習得のメカニズムなど、学習の科学についての知見がまとめられた。二〇〇二〜二〇〇五年の第二期には、アメリカが「脳の発達と読み書...

 昨年12月22日(土)、23日(日)に第7回教育者モラロジー研修会がモラロジー研究所(千葉県柏市)で開催されました。参加者は80名、内現職教員は34名でした。
 その中で、学校と地域が一体になった道徳教育のあり方の実践発表をさせていただきました。各校の実践のヒントにしていただけたら幸いです。

一 はじめに
 三原村は、四万十市から車で30分ほどの所、標高120メートルの高原に位置します。自然豊かな地域です。人口が、1,500人ほどの...

1 今、中学校に求められる主体性の育成と道徳科の指導と評価
 

 平成三十一年度から、中学校でも、考え、議論する「特別の教科 道徳(以下、道徳科)」が完全実施される。道徳科の目標は、新しい学習指導要領の目指す三つの資質・能力の育成を先取りしていると言われる。
 とすれば、中学校道徳科にはチャンスである。教科担任制の中学では、学校のカリキュラム・マネジメントを駆使して、教科等で横断的な汎用能力として主体性の育成が強く求められてきたからで...

 昭和33年、道徳の時間が特設されてからちょうど60年という節目の年に、道徳の時間は、「特別の教科 道徳」としてスタートした。昨年来、特に、小学校では教科化に向けて様々な準備が行われ、筆者が勤務している地域でも、教材の扱い方から指導方法、評価に至るまで、学校ごとに、あるいは教育委員会や研究会が中心となり、様々な研修が積極的に行われてきた。「教科になってどのような点が変わるのか」、「通知表や指導要録はどう記述すればよいのか」、学校へ伺...

1 道徳科の在り方

(1)共に考え、共に語る

 今般の学習指導要領改訂でのキーワードは「主体的・対話的で深い学び」です。そして、道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現していくためのキャッチフレーズが「考え、議論する道徳」です。決まりきったことを言わせたり、心情理解のみに偏ったりする指導から脱却し、「考え、議論する道徳」の実現が求められています。

 道徳の教科化により「考え、議論する道徳」が脚光を浴びていますが、「考え、議論する道...

Please reload

​このサイトについて

このサイトは公益財団法人モラロジー研究所の道徳教育支援活動に関する情報を提供しています。

最新の記事
Please reload

このWebサイト上の文書、映像、写真などの著作物の全部または一部をモラロジー研究所の了解なく複製、転用することを禁じます。
〒277-8654 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 TEL:04-7173-3111(代) FAX:04-7173-3113

公益財団法人 モラロジー研究所

  • b-facebook
  • Twitter Round
  • Instagram Black Round