「おばあちゃんのお守り」

私は以前学校に行くのがいやで、みんなを困らせていました。そんな時、私を変えてくれたのは、おばあちゃんでした。
夏休みに、私はおばあちゃんの家に行きました。おばあちゃんが大好きな私は、何をしてもあっという間に過ぎてしまいます。とうとう別れの日が来てしまいました。別れをおしむ私にお守りをくれたのは、おばあちゃんでした。「手作り?」と聞くと、「そうだよ、学校にいけるようになったら開けてみてね」といつものやさしい声で言ってくれたので、私はがんばろうと思いました。それから私は、 学校に行けるようになりました。おばあちゃんがくれたお守りを開けてみると、中に手紙が入っていました。「ねるはちゃん、がんばったね。おめでとう」気がつくと、私の目に涙がたまっていました。「私は、おばあちゃんのおかげでがんばれたよ。ありがとう」 (平成三十年度第三回「家族のきずな」エッセイ募集作品集 東京北モラロジー事務所)
<NO. 154 平成31年3月1日発行より>