(1)幼稚園の実践発表 子供たちのピンクのハート

 

 麗澤幼稚園は子供の自主性を大切にしながら、「優しく思いやりのある子、ありがとうが言える子、自分のことは自分でする子」という3つの教育目標を掲げ、心の教育を大切に保育に取り組んでいます。幼児期の間に心にたくさんの種をまき、心の根っこを強く太くたくましくし、小学生や大人になった時に「自立の心」「感謝の心」「思いやりの心」の三つの花が咲くよう、教職員一同、心を込めて保育をしています。

 心には「思いやりの心」と「利己心」の2種類がありますが、子供たちには分かりやすくピンクのハートと黒いハートと伝えています。誰しもこの二つの心を持っていますが、思いやりの心と利己心は同時には使えないこと、使った方の心がどんどん大きくなっていくことを伝え、「ピンクのハートを大きくしていこうね」と声かけをしています。ピンクのハートも、「思いやりの心」だけでなく、「感謝の心」、「自立の心」などもピンクのハートが大きくなることにつながることも伝えています。

 

命への感謝の心

 麗澤幼稚園では、子供たちと心について考えるうえで欠かせない教材『こころのドリル』があります。全部で30項目あり、集団生活でのこと、友達と関わりについて、感謝の気持ちを持つことなど、様々な面から心について知ることができます。朝の会で「いただきます」という項目を読んで、数日経ったお弁当の時間。ある子がミートボールに小さな声で話しかけている姿がありました。そっと近づき聞いてみると、「命をくれてありがとう!」と言っていたのです。3歳児でも、当たり前に食べていた食べ物には命があったこと、命をいただくことは有難いことに気づくことができ、言葉にして感謝を伝えることができるのだなと嬉しく感じました。また、「ありがとう」と言う言葉は純粋な周りの子たちの心にもスッと入っていくのでしょう。同じ机で食べていた子までが、「そうだった! ありがとう、ありがとう」と言い、笑顔でお弁当の時間を過ごしていました。

 

親孝行の心、ご先祖様を大切にする心

 食べ物の命に感謝すると共に子供たちには自分の命についても話をします。父の日、母の日、敬老の日を迎えるにあたり、ご先祖様から脈々とつながってきた命について、子供たちと考える時間を大切にしています。ご先祖様は十代さかのぼると1,024人。二十代さかのぼると1,048,576人になります。子供たちは数を聞くたびに「多いね!」と驚いています。数を聞いてもピンとこない子もいますが、それで良いのです。想像がつかないほど、たくさんのご先祖様がいることに気づき、ご先祖様が誰一人欠けても自分の命は無かったことを知り、感謝の気持ちを持つことが大事なのだと思います。

 私自身、子供たちと一緒に心について考えることで、たくさんの学びや気づきがあります。これからも子供たちと共に、ピンクのハートを大きくしていきたいと思います。

 

<NO. 153 平成30年12月1日発行より>

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