1.TV番組を見て

 先日、道徳の教科化について扱ったTV番組を見た。その中で「お母さんのせいきゅう書」を用いて家族愛について取り上げている場面があった。

 授業はお母さんの0円の請求書を見て、親の無償の愛に気づき、涙を流したぼくの気持ちを考えながら家族の大切さについて学んでいった。ある男の子がお母さんの気持ちを考えた時に「子供はこのくらいのことでお金がもらえていいな。お母さんもほしいわ」といった発言をして先生を困らせていた。

 クラスにも笑いが起こり、その子はそれ以降だまって下を向いていた。先生が授業後に、男の子のそばに行き、話をよく聞...

Q アクティブ・ラーニング(能動的学習)とは?

A アクティブ・ラーニングの源は、日本の大学の教育評価が外国の大学と比べると年々下がっていることからきています。すなわち、その原因は、大学での教授方法に新鮮さや学習意欲を高めるような魅力に乏しくなっているのではないかという議論に対する改善策のことです。

 教授の一方的な講義から、学生の意見を取り入れたり、学生同士が意見を出し合ったり、視聴覚機器や様々な情報ツールを活用したりして、学生が意欲的に授業に取り組めるように提言されているのです。

 小学校では、もうすでに授業に動作化や役割演技、ペープ...

1、幕末の世情、動向

 明治時代というのは、日本にとって文字通り画期的な時代である。徳川幕府による300年の政治体制が、天皇による政治へと切り変えられた大変革は、一つの革命的な大事件である。大政奉還、王政復古は、アジアで初めて近代化に成功した日本の誇るべき岐路の選択であった。

 孝明天皇が崩御されたのが慶応2年12月である。翌慶応3年1月、明治天皇が践祚の儀によって天皇の地位につかれるが、この時の天皇の御年は何と数え年で16歳、現在で言えば中学校の3年生である。翌年慶応4年が明治元年(1868年)であり、天皇は数えで17歳、今で言えば高...

1.現場の要望から

 小学校では4月より道徳の教科化がスタートした。私は現在K市の専門アドバイザーとして小中学校の道徳教育推進のお手伝いをしている。29年度は多くの学校が教科化に向け熱心に取り組み準備を進めてきた。その中で、ある小学校から次年度の教科書教材を使った授業展開を求められた。

 初めての教科書である。これまで副読本を中心に授業を行ってきたが、やはり教科書となると不安を抱える教員も多い。

 そこで、中学年の教科書教材を使い、登場人物への自我関与が中心の授業を展開することにした。様々な手法が取り上げられているが、やはり読み物教材を使...

1、「井の中教材」では大志は育たない

 「井の中教材」にしても、「大海教材」にしても、そんな言葉は聞いたことがないと大方の人が思うだろう。当然である。誰も言っていないからだ。実はごく最近私が思いついて使った言葉である。

 その背景についてまず述べたい。ここのところ「考え、議論する道徳」や「多面的、多角的な考え方」「答えが一つではない問題」などという言葉が学校現場に広まって、よく耳にするようになった。それらのキーワードを具体的にどのように実践するかということでいくつかの事例発表を聞く機会もある。そして、結果として私は率直なところ、「こんな...

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