脳は親性も育てる

1 道徳脳の解明と道徳教育への応用

 脳科学は、これまで実験的研究と理論的研究とが常に密接な相互作用をしながら発展を遂げてきた。日本学術会議の一昨年九月の提言「脳科学における国際連携体制の構築」によれば、世界の先進国は「脳科学が、様々な技術や概念の革新に支えられて、爆発的な発展期を迎えているという共通認識」を持っているという。


 アメリカはオバマ大統領の主導によって、脳科学研究プロジェクトに45億ドル(約五百億円)を投じる計画で、欧州連合では脳の神経回路モデルを構築するプロジェクトが10億ユーロ(約千二百億円)の予算で...

1「脳科学と教育」研究の歩み

 本連載を始めるにあたり、脳科学と教育に関する研究の歩みを振り返ると、経済協力開発機構(OECD)の教育革新センターが一九九九年に、「学習科学と脳科学」という国際研究プロジェクトを開始したのが発端である。


 第一期の一九九九〜二〇〇一年には、脳科学の到達点を集成する作業が行われ、言語習得のメカニズムなど、学習の科学についての知見がまとめられた。二〇〇二〜二〇〇五年の第二期には、アメリカが「脳の発達と読み書きの能力」、ヨーロッパが「脳の発達と計算学習」、そして日本が「脳の発達と生涯にわたる学習」に関する研究...

 昨年12月22日(土)、23日(日)に第7回教育者モラロジー研修会がモラロジー研究所(千葉県柏市)で開催されました。参加者は80名、内現職教員は34名でした。
 その中で、学校と地域が一体になった道徳教育のあり方の実践発表をさせていただきました。各校の実践のヒントにしていただけたら幸いです。

一 はじめに
 三原村は、四万十市から車で30分ほどの所、標高120メートルの高原に位置します。自然豊かな地域です。人口が、1,500人ほどの典型的な少子高齢化の地域です。
 平成25年度に、高知県の「道徳教育地域連携事業」を村が受けました。こ...

1 今、中学校に求められる主体性の育成と道徳科の指導と評価
 

 平成三十一年度から、中学校でも、考え、議論する「特別の教科 道徳(以下、道徳科)」が完全実施される。道徳科の目標は、新しい学習指導要領の目指す三つの資質・能力の育成を先取りしていると言われる。
 とすれば、中学校道徳科にはチャンスである。教科担任制の中学では、学校のカリキュラム・マネジメントを駆使して、教科等で横断的な汎用能力として主体性の育成が強く求められてきたからである。これは主体的に生きる日本人の育成を目指す我が国の教育理念と一致している。多様な価値観でグローバル...

 昭和33年、道徳の時間が特設されてからちょうど60年という節目の年に、道徳の時間は、「特別の教科 道徳」としてスタートした。昨年来、特に、小学校では教科化に向けて様々な準備が行われ、筆者が勤務している地域でも、教材の扱い方から指導方法、評価に至るまで、学校ごとに、あるいは教育委員会や研究会が中心となり、様々な研修が積極的に行われてきた。「教科になってどのような点が変わるのか」、「通知表や指導要録はどう記述すればよいのか」、学校へ伺うたびに様々な質問をいただいた。「子供たちにとって、望ましい授業とはどのようなものか」、現場の先生方は...

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