◆道徳科の課題
 小中学校における「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」(道徳科)として教科化されることによって、年間三十五単位時間が確実に実施されるとともに、子供たちが道徳的価値についてこれまで以上に深く考えるようになり、道徳教育が一層充実したものになることが期待されます。


 この道徳科は「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の要」に位置づけられ、道徳科の授業においては、これまでの「読み物道徳」から問題解決的な学習や体験的な学習への転換が求められます。ともすれば読み物教材で登場人物の心情を読み取ることに終始して道徳的価値に迫ること...

●対応能力を超えるストレスにどう対応するか
 人間には対応能力が備わっている。けがをしても知らず知らずに治ったり、精神的にストレスがあっても時間とともに解消したりするといった自然治癒力や、環境の変化に対しても自然と適応していく環境適応力などである。それが限界値を超えると異常をきたす。今日の社会の変化や生活環境の変化は、このような対応能力の限界をはるかに超えるストレス要因を、子供たちに浴びせかける。
 このような状況は大人に対しても同様である。そのなかで、ストレスを増し人への対応も荒っぽくなっていく。その影響を直に受けるのが子供たちで...

 9月8日、ニューヨークで行われた全米オープン女子シングル決勝戦で、大坂なおみ選手がセリーナ・ウィリアムズ選手を下して、日本人選手として初めて4大大会での優勝を勝ち得た。

 試合は、大坂選手が力強いプレーで優勢に進める中、ウィリアムズ選手は禁じられている客席からのコーチの指示、プレーが思い通りにならない怒りにラケットをコートに叩きつけた行為、審判への暴言などで、ペナルティを受けた。審判の厳しさに抗議する観客のブーイングの中で、会場は異様な雰囲気に包まれた。

 表彰式もブーイングの中で始まった。ウィリアムズ選手はサンバイザーをおろして涙を...

 小学校で道徳科が開始され半年。全国の約645万の児童は、教科書を使用して週1回の授業を受けている。来年度からは、約333万人の中学生に向けて道徳科の授業が開始される。これだけでも、道徳教育が大きな改革の中にあることは確かである。

 つい先日、東京都豊島区の小学校の研究授業を見る機会があった。様々な試行錯誤の中でも全校的な取組がなされ、授業後の研修会も活発であった。何より先生方の授業に対する真摯な姿勢には、新鮮さと清々しさを感じた。

 これまで十分な授業実践がなかった道徳授業においては、試行錯誤の実践が繰り返されること自体に意義がある。...

 1958年9月の道徳の時間の特設以来、ちょうど60年の年月を経て、2018年4月、特別の教科である道徳(以下「道徳科」という。)が小学校で始まった。中学校は翌年に控え、大きな歴史的転換を迎える。道徳が「特別の教科」となることによって不安に感じていらっしゃる先生方も多いと思われる。 特に大きく変わることは、教科用図書の使用と道徳科の子供の評価である。年間指導計画に基づき、教科用図書を主たる教材として授業を行うことで、これまで以上に道徳科の授業の定着を図る。また、年間35時間、継続的に授業を行うことによって、子供の学習状況や道徳性に係...

Please reload

このブログは公益財団法人モラロジー研究所が長年の研究・教育の成果を多くの方々にフィードバックするために運営するものです。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

​このブログについて
最新の記事
Please reload

このWebサイト上の文書、映像、写真などの著作物の全部または一部をモラロジー研究所の了解なく複製、転用することを禁じます。
〒277-8654 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 TEL:04-7173-3111(代) FAX:04-7173-3113

公益財団法人 モラロジー研究所

  • b-facebook
  • Twitter Round
  • Instagram Black Round